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「フランダースの犬」展示会 (1)
レセプションに参列される横田大使御夫妻

 2010年4月29日夜にベルギー・アントワープ・ファビオラ王妃ホールにて「フランダースの犬・展示会」の開催前夜レセプションが行われました。式には在ベルギー日本大使館横田大使御夫妻 も御参列され日本とベルギーの絆がまた一つ深くなりました。今回アントワープ州主催の元「ドキュメンタリー・フランダースの犬 made in JAPAN」制作者のアン・ヴァン・ディンディレンさん (Mrs.An van Dienderen)、ディディエ・ヴォルカートさん(Mr.Didier Volcaert)さんが指揮をとり開催へと導かれました。展示物の中には日本で制作されたグッズも多くあり、これはヤン・ コルテール氏が多くの日本のファンから頂いた物、また個人で購入した物を収集し「最終的には公共の場で展示したい」とヤンさんは当時沢山のグッズが飾ってある自宅の部屋で私にそう伝えました。 そして今回その夢が開催期間という期間限定ではありますが夢が叶った事になります。

展示会にはアントワープで過去撮影された当時の風景が分かる写真が数多く展示されています

 この展示会がアントワープで行われた事は私にとってもとても大きな出来事です。何故ならばこの展示会は多くの外国人、そしてベルギー人が関心を持ってくだされば「フランダースの犬」が 実質里帰りをした事になるからです。アントワープに幾度か訪れて現地での認知度を肌で感じずっとずっと地元で物語が根付くことを願っていました。少しづつですが「フランダースの犬」が 物語のふるさとアントワープで蘇りつつあります。1998年に初めてアントワープに訪れた時にこの様な展示会が開かれる事など思っても見ませんでした。もっと多くの月日が必要でもしかすると 自分が生きている間に"その時"が来るのだろうか?そう思ってしまうほどでした。ですからまだ大規模ではありませんが地元アントワープで展示会が開かれる事は本当に嬉しい事なのです。

展示物を説明するディディエさん

 今回非常に興味深い写真があります。ちょっと薄い畳ですが畳の上に置かれているテレビ。この紹介はフランダースの犬という部分よりも日本文化、日本人がどの様な形でテレビを見ているのか? と言った紹介の様です。2002年に行われましたワールドカップでも初戦が日本対ベルギーという事もあり当時ベルギーで対戦国日本を取り扱った番組が多くありました。その中でも腹切り・フジヤマ といった現在の日本を正しく理解してない映像が多々ありました。逆に日本人に「ベルギーの生活はどんな感じですか?」聞かれてどうイメージするのでしょうか?それと同様にふと深く考えると お互い知らない事は意外に多い物です。一見理解されていない?!と勘違いしてしまう時がありますが、一般的なベルギーの人々に日本人の生活スタイルや文化。そしてその日本の文化がどうこの 物語と出会い大切にしてきたのか?これからフランダースの犬に触れるベルギーの人達にとっても日本文化に関心をもってもらう絶好のチャンスだと私は思っています。

 日本人がこの展示物を見て少し違和感を感じる人もいると思いますが、実は非常に大切なアプローチになると思います。そして昔の日本を連想する畳ですが実際の日本を誤解しないように東京の夜景 も合わせて展示しています。実はこの写真、私がディディエさんを東京タワーに案内した時の写真です。ディディエさんはそれから結構タワーを気に入った様で何故かクリスマスメールとかは東京タ ワーだったりします。私もこの写真を見て東京タワーからの写真と分かったので一度「夜景検定」を受けてみようかなとも思ったりしました(難しいので私には無理だと思いますが・・)

日本の部屋をイメージしているのでしょうか?

 実はドキュメンタリーDVDの制作にあたりディディエさん、アンさんとは数年前から情報交換を行っていました。中でもやはり地の利があると思った事は米国でのフランダースの犬の作品や ヨーロッパでの書物等の調査が詳細に調べられた事でした。日本では中々調べる事の出来ない部分が海外からの調査で非常に多くの事がわかりました。個人的には大杉久美子さんの歌われた主題歌 「よわけのみち」のコーラスを歌うアントワープチルドレンコーラスで歌っているベルギー人達が見つかった事でこれは本当に大きな驚きでした。また今回展示会でも過去のフランダースの犬 の上映が行われDVDでも紹介されています。アメリカでの上映内容を知ると原作を変更した処理がされるケースが多く日本の様に原作通りというケースは日本だけの様です。それ故に日本では ずっと原作が語り継がれ多くの人に愛読されている点は私は本当に誇りに思っています。

海外でのフランダースの犬の映画も上映されています

 アンさん(写真右)が話されているこの写真は今回私のお気に入りの写真のうちの一つになります。左の男性は恐らく今回初めてフランダースの犬に関心を持たれたか何かだと思われますが、 この様な交流には是非とも参加したいと思っています。本当に小さな事でもいいので何故極東の日本人がフランダースの犬が好きなのか!是非とも知ってもらいたいと思います。日本人がまず イメージするベルギーはビールやチョコレート、またはアントワープ・ファッションでも無くまずこの「フランダースの犬」である事。ベルギー産のビールやチョコは素晴らしい。だけれども 最も日本人が連想するベルギーはやはり「フランダースの犬」なのです。更に日本とベルギーは友好を深め、その友情の象徴としても「フランダースの犬」は本当に素晴らしい物語である事は 間違いありません。

会場で説明しているアンさん

 私は2003年にアンさん、ディディエさんの 取材を受けたときにこう答えました。「私はクリスチャンで西洋文明が自分自身にもたらした多大な影響と日本人として元来持っている武士道があります。キリスト教は隣人愛を教え、武士道は己を 捨て公を重んずる。これら二つの異文化は相反するものでは無く重なり合い共鳴して1+1=2ではなくてそれ以上の力を私に与えてくれる」そんな感じで答えました

 今回この展示会を機に日本とベルギーが共鳴し合って絆が深まればどんなに素敵な事でしょう!多くの人々が訪れてフランダースの犬を知ってもらえたらこんなに嬉しい事はありません。

NEXT(つづく)

K.Oshima 9/May/2010

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