Since 27/May/1997 A Dog of Flanders

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「フランダースの犬」は何故ベルギーで認知されないのか?

1998年に初めて聖地ベルギー・アントワープに行き、現地で「フランダースの犬」の知名度が殆ど無いことに本当に驚きました。1998年頃の日本ではまだ「フランダースの犬」はベルギー でも、いや世界中で知られているというイメージがあり、当然の事ながら日本では誰もが知っている物語でした。

日本や韓国からファンが訪れ続けたおかげで知名度の少なかったアントワープでも少しづつではありますが、現地の人気漫画家の紹介等もあり物語の存在は認識される様になりました。今 では1998年とは比較にならない程になり今でもアントワープに行った事のある人から「でもまだ知名度としてはまだまだでしょう?!」と質問を受けますが、私は「いや!とんでもない! !」と言いたくなる程最初にアントワープに訪れた時の市民の認知度は砂漠に草木が一本も生えていない状態の様だったので、その頃を知っている私としてはたった10年程でこんなにも変 わるのかと嬉しく思っています。

ここ10年間の間に本国ベルギーでも日本アニメーションのフランダースの犬が放映されたり色々なイベントがありました。個人的に一番嬉しかった事はアントワープの聖母大聖堂前に石碑 が出来た事でした。私は現地の人達がこの石碑はなんだろう?と単純に思うだけでもいい。本当に小さなきっかけでもいいのでフランダースの犬の存在をしって欲しいと願いました。

私がアントワープに訪れた際に親しくなったHOBOKEN(ホーボーケン:ネロとパトラッシュが住んで居たとされる街)の住民の方と一緒に風車幼稚園や、地元の教会に行きました。ノートル ダム大聖堂にも行きその時初めてルーベンスの絵が大聖堂の中にあるのと知ったと聞いた時、私は日本でも全く同じで”灯台元暗し”近ければ近いほど身近故にその存在を知らないという 事は良くある話だと思いました。ですが、私がルーベンスをこよなく愛している事。そしてこの物語が広まって欲しいという想いがあることがむしろ我々の友情が深まるきっかけとなりま した。

丁度2003年に石碑の除幕式に参加したときに観光で訪れていたドイツの方々が興味津々で「これは何の石碑ですか?」と聞いて来ました。観光局の人が「これはフランダースの犬の石碑で す」と答えると、そのドイツ人の老人は「あぁ、あの物語ね」と答えました。私は驚喜したと同時に年配の方々がご存じであるならば何故今忘れさられてしまったのだろうか?アニメーシ ョンでもイタリヤ、スペイン、フランスでも放映がされているのにずっとベルギーでは関心がありませんでした。

では何故広まらないのだろう?どこに問題があるでしょう?そう思っている時にベルギーでドキュメンタリーDVD「"A Dog of Flanders" made in JAPAN」が作られました。その制作者の一人ディディエ・ヴォルカートさんと秋葉原の回転寿司にて話しているときに教えて下さったのが日本のアニメーション内にある少女アロアの衣装に 問題があると指摘されていました。アロアの衣装はベルギーの物では無くオランダの民族衣装です。物語が始まり物語の良し悪しを感じる前にまずこの”アロア”の着ている衣装にベルギー の人は違和感を感じるそうです。

私も「なるほど!」と思いました。

もし日本の時代劇で外国の設定が全くない状態で韓国のチマチョゴリや中国の民族衣装を着ていたら間違い無く日本人は違和感を覚えるでしょう。いずれも素晴らしい衣装ではあるのですが、 欧米の映画で良く見られる日本文化の勘違い同様あまりのミスマッチにベルギーの人々はまずあのアロアの衣装に違和感を感じるそうです。

であるならば是非次の日本アニメーションさんや他のところがフランダースの犬を作る時は是非少女アロアの衣装設定をベルギーの民族衣装に設定して頂きたいと思います。そうしたらもっ ともっと素晴らしい作品になるのではないでしょうか。

ベルギーと日本は全く地球の反対側であり遠くの地にあり文化や言語の違いは距離も手伝い多くの部分で違いがあります。ですが私がベルギーに関心を持った時沢山の勘違いと誤った知識が ありました。と同時にアントワープで出会い日本に関心を持ってくれたベルギー人の方々も日本の文化を全て知っている訳ではありません。ですがお互いが関心を持ったうえでの間違いや誤 解は何て素晴らしいことだと思うのです。それはお互いに関心があるから誤解や間違いが生まれるのであって、もし無関心であれば誤解すら生まれません。なので私は外国人の方が日本の文 化を間違って質問して下さるのをとても感謝しています。そこにお互いの友情が芽生えるチャンスがありますから。

最近では「フランダースの犬」と言うと日本人しか知らない物語と書かれているサイトを良くみかけます。そして日本人しか行かないとも・・・
ですがそれは私が98年に行った時の頃のベルギーかもしれません。今では1975年にアニメーションで歌ったベルギーの少年少女の存在もわかりました。少しづつですがゆっくりですが輪は広 がっています。これは本当に多くのフランダースの犬ファンの方々や素敵なベルギーの仲間達のおかけだと思っています。

フランダースの犬が日本に来て100年。
私の夢は「フランダースの犬」がベルギーに根付くこと。まだサイトを始めてから10年程しか経っていないですが、この夢はずっと大切にしていきたいと思っています。

K.Oshima 22/December/2009

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